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　大淀駅は、大阪府大阪市北区大淀5丁目にある駅。大阪梅田～大島間の複々線内では珍しく島式ホームの2面4線となっている。（各駅停車のみが停まる駅としてはこの駅のみ。）

　複々線は内側が急行線、外側が緩行線という構成だが、当駅は急行線側に柵があり、通常時には急行線の列車は当駅に停車できない。しかし、急行線列車が臨時停車する場合は、列車扉付近に設置してある可動柵を動かし、停車できるようになっている。

　以前は、当駅北側に阪神北大阪線の大淀駅があり、当駅で連絡していた。（北側に改札があるのは、その名残です。）

　大淀駅は築堤上の駅であるため、1階は改札階、2階がホームとなっている。この駅で特筆すべきは、先述の複々線内の島式ホームもさることながら、臨時改札が設けられていることだ。大淀駅は淀川花火大会会場最寄駅だが、以前は北口改札しかなかった。（淀川花火大会は平成元年より開催）　しかし、北口改札だけでは大会開催時の混雑に対応できない。また、乗車導線がホーム片側に偏っていたため、最混雑時にホームの北側で人が捌けず、危険な状態となっていた。

　そのため、駅バリアフリー工事と同時に、駅南側に臨時西口改札と臨時東口改札を設置。また、花火大会開始時に出口専用、終了時に入口専用としたり、西口改札を神戸方面改札、東口改札を大阪梅田方面改札にしたりと、運用面で工夫することで混雑をできるだけ緩和するようにしている。

　1年に1回のイベントのために臨時改札を作ることは過剰投資だとも言われるが、当時、運用面での工夫も限界に達しており、安全を最優先で考えると、やむを得ない措置であったと言わざるを得ないだろう。